目が赤い症状にはさまざまな原因があります。
目が赤くなるのは、充血といって血管が目立つ場合と、結膜下出血といって白目が血液で覆われる場合があります。
そのような目の症状で悩んでいる2人の会話をみてみましょう。
やぎさん、どうしたの?今日は目が赤いよ。
本当だ。昨日夜更かししてゲームしていたからかなあ。
夜中までゲームをしていたら、赤くなりそうね。
でも、赤い以外に気になることはないの?
目やにとか、見えにくいとか。
そう言われてみると、ちょっとかすんで見えるかも。
どうしたんだろう?
目が赤くなる病気って、たくさんあるのを知ってる?
え?疲れ目や結膜炎だけじゃないの?
そうよ。
目の中の炎症や、目の裏側の病気なんてこともあるわ。
自分では区別がつかないから、眼科に行かなきゃ。
目の充血
目の赤いところをよく見てみましょう。
血管が目立つのが充血です。
充血の原因は様々で、結膜炎といって目の表面の炎症やドライアイ、疲れ目など軽症のこともありますが、ぶどう膜炎や緑内障発作、眼窩内炎症などの難しい病気のこともあります。
白目の出血(結膜下出血)
白目に血液がたまって赤くなることがあります。
ケガもしていないのに突然起きた場合は、ほぼ問題がありません。
見た目はびっくりしますが、1~2週間で自然に引くことがほとんどです。
毛細血管が切れただけで起こっているので、大多数の場合には目薬も不要です。
出血性結膜炎というウイルス感染によるものもありますが、非常にまれです。
ケガの後で白目が出血している場合は、出血以外にも問題があると困りますので、眼科に行くようにしましょう。
目が充血しているときに気をつける他の症状
見え方がかわっていないか
充血している目がかすんでいる場合、目の中の炎症(ぶどう膜炎)や急な眼圧上昇(緑内障)など、難しい病気のことがあります。
一方、ドライアイや結膜炎など、目薬で対応できる病気のこともあります。
いずれにしても自己判断は難しいので、受診して確認するとよいでしょう。
また、かすみ目ではなくても、ものが2つに見える場合には目の奥の炎症からくる充血のことがありますので、検査が必要です。
痛みがないか
充血と同時に痛みが出ることがあります。
痛みが出る病気もたくさんあり、結膜炎やものもらい、ドライアイなど目の表面の病気のこともあれば、ぶどう膜炎のように目の中の病気のこともあります。
目の表面の病気の場合は、ゴロゴロ・チクチクなど表面的な痛みのことが多いです。
吐き気を伴うような痛みでは、眼圧が上がっていることもあり、放置しないようにしましょう。
眼圧が高い状態が続くと、視神経といって物を見るための神経が傷んでしまうため、見えなくなるリスクがあります。
目の裏側の炎症(甲状腺眼症、外眼筋炎など)でも目が赤く痛みを伴います。
めやにや涙が出るか
めやにや涙が多い場合は、結膜炎など目の表面の炎症のことが多く、目薬で治療可能なことが多いです。
逆にめやにや涙が増えていないにもかかわらず目が赤くなって見え方も変化している場合には、目の内部や奥の病気のこともあります。
めやにが出ないから軽いと考えずに検査を受けるとよいでしょう。